EPSON ES-2200活用法


 CephaloMetrics AtoZ(以後、AtoZ)をお使いいただく上で、レントゲンフィルムからの画像を
ソフトに入力するためにEPSON ES-2200スキャナ(以後、ES-2200と略)と透過原稿ユニットを
ご購入いただいております。
 A4サイズの透過原稿ユニットを持つスキャナは少なく、画像の取り込み形式等の都合も含めて、
ES-2200をAtoZの指定スキャナとしております。
 また、ES-2200は大形の透過原稿ユニットの性質をいかして、従来の一眼レフカメラのネガフィル
ムやスライドから簡単、かつ、きれいにカラー画像を取り込むことができます。


画像の取り込み方法
1) AtoZで直接読み込む

 セファロや模型についてはAtoZを起動し、AtoZ上でスキャナを動かし、画像を取り込みます。
 (注:Mac OS Xでは直接の取り込みはできません。)

2) 他のソフトを経由して取り込む
 カラー写真(顔貌写真、口腔内写真等のネガフィルムやスライド、L版プリントなど)やパントモ
(パノラマ)、デンタルなどのレントゲン写真を取り込む場合は、PhotoshopやPhotshop element
などのスキャナと連動する画像処理ソフトを経由して取り込みます。なお、Photoshop elementは
ES-2200スキャナに付属しています。


取り込みのコツと注意点
◎ 画像の収集は分析作業の前に行っておく

 セファロや模型以外の、カラー写真やパントモ・デンタルなどの画像は、AtoZの「サムネイル入力」で
一度に取り込むことをお勧めします。(マニュアルP.111参照)

◎ セファロやP.A.、模型は等倍で取り込まなければならない
 セファロやP.A.、模型は分析に使用するため、必ず等倍で取り込まなければなりません。スキャナの
設定が正しく行われていることを確認して下さい。
(解像度:144dpi、出力サイズ:等倍、100%、etc.; マニュアルP.21参照)

◎ 画像の保存は「JPEG」形式で
 AtoZで利用できる画像の形式はJPEG形式のみです。スキャナから読み込んだ画像や、デジカメから
入力する画像も必ずJPEG形式であることを確認して下さい。また、JPEGで保存する際は必ず圧縮率を
最も低く(最も高品質)で行って下さい。

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CephaloMetrics AtoZ 画像 収集・入力 、分析の手順<スキャナー編>



1.入力準備
 入力・分析する患者さんのフォルダを作ります。
 1人の患者さんの1つの状態につき、1つのフォルダを作って下さい。(以後、「患者状態フォルダ」と略)
 「AtoZファイル管理の提案」を参照して下さい。



2.資料集め
 入力・分析する患者さんの資料を必要に応じて集めます。
   レントゲン写真‥‥Cephalo、P.A.、パントモ、デンタル
   カラー写真‥‥顔貌写真、口腔内写真などのネガフィルム、スライドまたはプリント写真など
   歯型模型‥‥模型、模型の左中右の写真(ネガフィルム、スライドまたはプリント写真)



3.画像の読み込み
 Cephalo、P.A.、模型(上下)以外の画像を先にコンピュータ内に入力します。使用するソフトは
 Photoshopなどの画像処理ソフトです。


 Photoshop elementの場合
 3-1.スキャナに原稿をセットする
 ・ネガフィルム、スライドの場合は、ES-2200に付属の専用ホルダーに原稿をセットし、読み取
  る面を下にしてセットします。(ホルダーの角と、スキャナのガイドの角をあわせること)
 ・パントモ、デンタル、プリント写真は読み取り面を下にして、スキャナのガイドにあわせて
  セットします。
 3-2.スキャニング
 ・Photoshop elementを起動します。
 ・メニューバー>ファイル>読み込み>ES-2200を選択します。
 ・「EPSON Scan」(スキャナ動作用のソフト)が立ち上がります。この時右側に表示される内容は
  最後にスキャナを使用した時画像なので、読み込みには関係ありません。
 ・スキャナの設定から目的の設定を選び、「プレビュー」を行い、取込み範囲等を決めて「スキャン」
  します。スキャナの設定の変更方法は別紙「EpsonScanの設定例」を参照して下さい。
 3-3.JPEG形式で保存する
 ・スキャニングが全て完了したら、「EPSON Scan」を閉じます。
 ・Photoshop elementの画面内に取り込んだすべての画像が重なって表示されます。全ての画像に
  ついて以下の操作を行います。
  3-3-1.メニューバー>ファイル>保存を選択します。保存場所を聞いてくるので目的の患者フォ
     ルダ内に進みます。
  3-3-2.ファイル名を入力し、保存の形式を必ず「JPEG」に変更し保存して下さい。
  3-3-3.JPEGオプションのウィンドウが出るので必ず最高画質に設定して「OK」をクリックして
     下さい。作業が終了したら、Photoshopを終了させます。

  

<参考>「サムネイル入力」を使用してAtoZに画像を読み込む場合、画像のみが一覧表示されてファイル名は
    表示されません。ご自身でわかるように省略したファイル名をつけていただければ結構です。

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4.AtoZでの作業
 4-1.AtoZを起動します。(Photoshopは終了させておいて下さい。)
 4-2.Cephaloの取り込み(マニュアルP.20〜22)
   ・ツールウィンドウから、「新規」ツールを選び、「セファロ」を選択します。
    「レントゲン入力ソース」が「Scanner」になっていることを確認して下さい。
   ・EPSON Scanが立ち上がるので、セファロ取り込みの設定を呼び出し、取り込み範囲を指定して

    取り込みます。
 4-3.ポイント入力(マニュアルP.24〜31)
   ・必要に応じて画像をエンハンスし、32ポイント、4本のラインを入力します。(矢印ツールで終了)
   ・患者I.D.を入力します。
 4-4.一時保存
   ここで一度保存しましょう。必ず同一の患者状態フォルダに保存して下さい。
 4-5.カラー画像の読み込み(サムネイル入力:マニュアルP.24〜31)
   ・ツールウィンドウから、「サムネイル入力」を選びます。「新規ウィンドウに入力しますか?」と
    ダイアログが出るので、必ず「キャンセル」を選択して追加入力して下さい。(重要)
   ・「フォルダー選択」ボタンをクリックし、患者状態フォルダ内のいずれかのファイルを開きます。
   ・フォルダ内のすべての画像が表示されるので、あとはドラッグ&ドロップで対応した写真を範囲
    指定して入力するのみです。
   ・入力が終了したら、サムネイル入力を終了します。
    ツールウィンドウのビューセレクタの表示アイコン(側貌、正貌、模型など)をクリックして切り替え、
    画像が入力されたことを確認して下さい。
 4-6.トレースとカラー画像の重ね合わせ(マニュアルP.41)
   ・ツールウィンドウの側貌のカラー写真をクリックすると、トレースと顔貌がずれて表示されます。
   ・右側のトレースツールウィンドウの「位置合わせ」をクリックし、軟組織と合わせます。
    ※顔貌写真は規格写真ではないので、トレースと完全には一致しません。
 4-7.保存
   カラー画像の追加が終わったので、保存します。4-4.と同一のファイルに上書きして下さい。
 

 この状態までくると、通常の分析、プリントアウト等の作業ができるようになります。
 AtoZの一連の操作はマニュアル第10章(P104〜)も参考にして下さい。